ベッドフレームは大きくて重く、部屋から出すだけでもひと苦労です。解体すれば小さくなって捨てやすくなりますが、ばらしても粗大ごみのままになる自治体もあります。ここでは、ベッドフレームを解体して処分するときの流れと、解体する前に確かめておきたいことを順番に紹介します。
ベッドフレームは解体しても粗大ごみになることが多い
ベッドフレームは解体しただけでは家庭ごみにならず、自治体が決めた長さより短くしたときだけ、燃えるごみや燃えないごみで出せます。
ボルトを外して分けても、サイドフレームは1本で2m近くあります。
このままでは長さが足りず、ほとんどの自治体で粗大ごみのままです。
東京23区のように、一辺が30cmを超えると粗大ごみとして扱う自治体もあります。
家庭ごみで出したいなら、木の部材をのこぎりで決まった長さ以下に切る必要があります。
ここまでやるのは、正直かなりの手間です。
多くの人にとっては、解体して運び出しやすくしてから粗大ごみに出すのが、いちばん現実的なベッドフレームの処分方法です。
ベッドフレームを解体する前に確かめる4つのこと
解体を始める前に、材質と種類と運び出す道と自治体のルールの4つを確かめておくと、途中で手が止まりません。
ベッドフレームの材質は木製か金属か
木製のベッドフレームは、のこぎりで切れば家庭ごみにできる場合があります。
金属のパイプベッドは、家庭ののこぎりでは切れません。
金属の部材は燃えないごみや金属ごみとして分ける自治体が多いので、木と金属が混ざっているベッドは、部品ごとに分けて出すことになります。
ベッドフレームの種類で解体の手間が変わる
すのこベッドやパイプベッドのように、ネジやボルトで組み立てたベッドは、逆の順番で外せば解体できます。
収納付きベッドは引き出しの数だけ部品が多く、解体に時間がかかります。
跳ね上げ式や電動ベッドは、中に部品が入っているので、自分で解体しないほうが安全です(あとで詳しく紹介します)。
ベッドフレームを運び出す道を測っておく
ドアの幅、廊下の曲がり角、階段、エレベーターの大きさを先に測っておきましょう。
解体しないままでも外に出せるなら、無理に解体する必要はありません。
逆に、ドアを通らないなら解体は必ず必要です。
解体したベッドフレームの出し方を自治体に聞く
粗大ごみに出す場合、解体した部材をまとめて「ベッド1点」として出せる自治体と、部材ごとに数える自治体があります。
申し込みのときに「解体してあります」と伝えて、出し方を確かめておくと安心です。
ベッドフレームの解体手順は4ステップ
ベッドフレームは、寝具、床板、ヘッドボード、サイドフレームと脚の順に、上から外していきます。
組み立てたときの逆の順番です。
組み立て説明書が残っていれば、最後のページから逆にたどると迷いません。
- ステップ1 マットレスや敷き布団、シーツなどの寝具をすべて下ろす
- ステップ2 床板やすのこを外す(ネジ止めされていればネジを外す)
- ステップ3 ヘッドボードとサイドフレームをつないでいるボルトを外し、ヘッドボードを外す
- ステップ4 サイドフレームとフットボード、脚をつないでいるボルトを外して、すべて床に下ろす
ボルトを外すと、フレームが急に倒れてくることがあります。
ステップ3とステップ4は、1人がフレームを支えて、もう1人がボルトを外すと安全です。
外したネジやボルトは、ビニール袋に入れてまとめておきましょう。
床に落ちたネジを踏んだり、掃除機で吸い込んだりするのを防げます。
ベッドフレームの解体にかかる時間の目安
シンプルなすのこベッドやパイプベッドなら、2人で30分から1時間ほどで解体できます。
収納付きベッドや宮棚付きのベッドは部品が多いので、もう少し時間を見ておきましょう。
粗大ごみの収集日の朝に慌てないように、前日までに解体を済ませておくのがおすすめです。
ネジが固くてベッドフレームの解体が進まないとき
ネジが回らないときは、ドライバーのサイズを合わせて、上から強く押しながらゆっくり回すと外れやすくなります。
長く使ったベッドフレームは、ネジが固くなっていることがよくあります。
無理に回すと、ネジの頭の溝がつぶれて、それ以上回せなくなります。
- ネジの頭の溝の大きさに合ったドライバーを使う
- ドライバーを回す力より、押す力を強くする
- 六角ボルトは、組み立てに使った付属の六角レンチを使う
- さびたボルトは、さび取り用の潤滑スプレーをかけて少し待ってから回す
木製のベッドフレームでは、ネジ穴がゆるくなってネジが空回りすることもあります。
この場合は、フレームを少し持ち上げて、ネジに力がかかっていない状態で回すと抜けることがあります。
それでも外れないネジは、そのままにして、残りの部分だけ解体して粗大ごみに出す方法もあります。
解体は運び出せる大きさになれば十分なので、全部をばらす必要はありません。
解体せずに処分したほうがいいベッドフレーム
跳ね上げ式、電動ベッド、スチールの二段ベッドやロフトベッドは、自分で解体せずに、そのまま回収してもらうのがおすすめです。
| ベッドの種類 | 自分で解体しないほうがいい理由 |
|---|---|
| 跳ね上げ式ベッド | 床板を持ち上げるガスシリンダーが入っていて、外し方を間違えると勢いよく動く |
| 電動ベッド | モーターや配線が入っていて、出し方が普通のベッドと違う |
| スチールの二段ベッドやロフトベッド | 部材が長く重く、高い位置の部品を外すときに倒れやすい |
| 組み立て式でない大きなベッド | ボルトでつながっていない部分があり、切らないと小さくならない |
跳ね上げ式ベッドのガスシリンダーは、中に圧力がかかっています。
外す前に、メーカーの取扱説明書に分解のしかたが書かれているか確かめてください。
書かれていなければ、メーカーか回収業者に相談するのが安全です。
マットレスはベッドフレームと分けて考える
スプリングの入ったマットレスは、廃棄物処理法で「適正処理困難物」に指定されています。
中のスプリングを取り出して捨てるのは手間がかかり、けがもしやすいので、自分で解体するのはやめておきましょう。
自治体によっては、スプリング入りのマットレスを粗大ごみで受け付けていないこともあります。
その場合は、販売店の引き取りや回収業者に頼むことになります。
解体したベッドフレームの処分方法は5つ
手間をかけずに安く済ませたいなら自治体の粗大ごみ、運び出しまで任せたいなら販売店の引き取りや回収業者を選びましょう。
| 処分方法 | 運び出し | 向いている人 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 自分で外まで出す | 解体して自分で運べる人 |
| 切って家庭ごみ | 自分で出す | 木製で切る時間と場所がある人 |
| 買い替え時の引き取り | お店がやってくれる | 新しいベッドを買う予定の人 |
| 不用品回収業者 | 業者がやってくれる | 日にちを急ぐ人や運べない人 |
| 売る・譲る | 相手との受け渡し | まだきれいでブランドの物を持っている人 |
自治体の粗大ごみは、申し込んでから収集日まで日にちがあくことがあります。
引っ越しの日が決まっているなら、早めに申し込んでおきましょう。
不用品回収業者に頼むときは許可を確かめる
家庭のごみを回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可が必要です。
「無料回収」と言って回収したあとに高い料金を請求する業者もいるので、頼む前に許可と見積もりを確かめてください。
売るなら解体する前に写真を撮る
ベッドフレームを売ったり譲ったりするなら、組み立てたままの写真を先に撮っておきましょう。
解体したあとでは、どんなベッドなのか相手に伝わりにくくなります。
組み立て説明書や付属の六角レンチがあれば、一緒に渡すと受け取った人が組み立てやすくなります。
ベッドフレームの処分は自治体のごみ分別ページを見ることから
ベッドフレームを解体するかどうかは、自治体の粗大ごみの決まりを見てから決めると、むだな作業をしなくて済みます。
解体するなら、2人で、寝具から順に上から外していきます。
跳ね上げ式や電動ベッド、スプリング入りのマットレスは、自分でばらさずに回収してもらいましょう。
まずは、お住まいの自治体のごみ分別のページで「ベッド」を調べて、出し方と申し込み方法を確かめてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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