二段にしたのに、下の段のパンツが床についてしまう。上の段は手を伸ばさないと届かず、結局いつも同じ服を着ている。
二段クローゼットが使いにくくなる原因は、段の高さと掛ける服の丈が合っていないことがほとんどです。
最初に測る場所、上下の分け方、コートの置き場所、パイプが1本しかないときのやり方まで、順番に紹介します。
二段にする前に測る場所は? 床から枕棚の下まで
最初に測るのは、床から枕棚の下までの高さです。
この高さを上と下に分けたものが、それぞれの段で使える高さになります。
先にパイプやラックを買ってしまうと、服が入らない高さで固定されることがあるので、ここは必ずメジャーで確かめましょう。
服を掛けるのに必要な高さの目安
整理収納の専門家のコラムでは、段ごとに必要な高さの目安が次のように紹介されています。
| 掛ける服 | 1段に必要な高さ | 二段に入るか |
|---|---|---|
| 大人のトップス | 90〜100cm | 入る |
| 子ども服や小柄な人のトップス | 70〜80cm | 入る |
| パンツやスカート(二つ折り) | 70〜80cm | 入る |
| ワンピースやロングコート | 二段の高さでは足りないことが多い | 1段の場所に掛ける |
たとえば床から枕棚の下までが180cmなら、90cmずつに分けると上下どちらにも大人のトップスが掛けられます。
160cmしかない場合は、上に大人のトップスで90cm、下に二つ折りのパンツで70cmという分け方が現実的です。
幅と奥行きも一緒に測っておく
高さと一緒に、クローゼットの内側の幅と奥行きも測っておきましょう。
あとでラックや吊り下げ式のハンガーを入れるとき、伸ばせる幅が合うかどうかをその数字で確かめられます。
上段と下段に掛ける服は? 上にトップスで下にボトムス
上段には丈の短いシャツやジャケット、下段には二つ折りにしたパンツやスカートを掛けるのが基本です。
トップスを下に掛けると、裾が床やケースに当たりやすくなります。
丈の短い服を上にまとめておけば、下段の高さを70〜80cmに抑えられて、上段に余裕が出ます。
家族で使うなら下段を子どもの服にする
子どもがいる家庭では、下段を子どもの服の場所にするやり方もよく紹介されています。
下のパイプなら子どもの手が届くので、自分で掛けたり取り出したりできるようになります。
大人のボトムスは、上段の端にまとめて掛ければ十分です。
左右でも分けると朝に探す時間が減る
上下だけでなく、左右でも分けておくと服を探す時間が減ります。
たとえば左半分を仕事の服、右半分を休日の服にするだけで、朝に見る範囲が半分になります。
季節で分けるなら、今の季節の服を手前の取りやすい側に寄せておきましょう。
ワンピースやコートはどこに掛ける? 端に1段のままの幅を残す
クローゼットの幅すべてを二段にせず、端に1段のままの場所を残しておきます。
ロングコートやワンピースは、二段にした高さではほとんどの場合、裾が下の段の服に当たります。
全部を二段にしてしまうと、長い服だけ行き場がなくなり、別の部屋に掛けることになりがちです。
残す幅は長い服の枚数で決める
残す幅は、持っている長い服の枚数から決めると迷いません。
まず、コート、ワンピース、ロングスカートなど、二つ折りにできない服を数えます。
その服をハンガーごと並べて、並んだ幅だけを1段のまま残せば十分です。
喪服やスーツカバーも同じ場所にまとめる
年に数回しか着ない喪服や、カバーを付けたスーツも丈が長くなりがちです。
長い服の場所にまとめて掛けておけば、二段の場所を毎日着る服だけに使えます。
パイプが1本なら? 賃貸は吊り下げかラックで二段にする
壁に穴を開けられない賃貸なら、上のパイプから吊り下げるか、クローゼットの中にラックを置いて二段にします。
持ち家で下地の位置が分かるなら、パイプを増やす方法もあります。
それぞれの方法で気をつけることが違うので、表で比べてみます。
| 方法 | 壁に穴 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 上のパイプから吊り下げる | 開けない | 賃貸で手軽に二段にしたい | 服を出し入れするときに揺れる |
| 中にラックを置く | 開けない | 高さや幅を後から変えたい | 幅が合わないと床が狭くなる |
| パイプを増やす | 開ける | 持ち家で長く同じ使い方をする | 下地を探してネジで留める必要がある |
ラックを置く場合は、先に測ったクローゼットの幅と奥行きに合うかどうかを見てから選びます。
高さを変えられるタイプなら、子どもの成長や服の入れ替えに合わせて段の位置を動かせます。
枕棚と床はどう使う? 軽い物は上で重い物は下
枕棚には軽い物だけを置き、重い物は床に置きます。
枕棚は手を伸ばさないと届かない高さなので、重い箱を置くと下ろすときに危険です。
持ち手の大きい軽いボックスを並べて、中に入れる物を決めておきましょう。
枕棚にはシーズンオフの服とバッグを置く
枕棚に向いているのは、今の季節に着ない服や、たまにしか使わないバッグです。
中身が見えないボックスには、何が入っているかを書いたラベルを貼っておくと、下ろして確かめる手間がなくなります。
バッグは、書類用のファイルボックスを仕切りにして立てて並べると、倒れずに取り出せます。
二段の場所の床は低いケースにする
二段にした場所は、下段の服の裾から床までのすき間が狭くなります。
床に引き出しケースを置くなら、裾に当たらない低いものを選びましょう。
高さのあるケースを置きたいなら、その幅だけ下段のパイプを付けずに、上段の下を空けておく方法もあります。
二段にしても使いにくいときは? 服の量を先に減らす
段を増やしても使いにくいときは、服の数がクローゼットの量を超えていることがほとんどです。
整理収納アドバイザーのブログでも、二段にするより先に服の量を決めることが大事だと書かれています。
パイプに服がぎっしり詰まっていると、段が何段あっても取り出すたびに隣の服が落ちてしまいます。
服の量を決める4つの流れ
- クローゼットの服を全部出して、床に並べる
- 去年の同じ季節に一度も着なかった服を別の場所に分ける
- 残った服を上段と下段と長い服の場所に分けて、掛けてみる
- ハンガーとハンガーのあいだに指が入るくらいの余裕があるか確かめる
4つ目で余裕がなければ、2つ目に戻ってもう一度分けます。
服の数を先に決めておけば、二段にした高さも左右の分け方も、そのまま長く使えます。
まずは、メジャーで床から枕棚の下までを測るところから始めましょう。
その数字が分かれば、上下の高さも残す幅も決められます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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