ウレタンマットレスに飲み物をこぼしたり、汗じみが黄色く残ったりすると、お風呂で丸洗いしたくなりますよね。でもウレタンは水に弱い素材です。洗い方を間違えると、へたりやカビの原因になります。ここでは、汚れ別の部分洗いと、洗えるタイプの見分け方、濡らしたあとの乾かし方をまとめました。
ウレタンマットレスは水で丸洗いしないのが基本
ウレタンマットレスは、洗濯機やお風呂で丸ごと水洗いしないのが基本です。
ウレタンは水を吸うと、弾力が落ちたり、表面がぼろぼろになったりします。
もうひとつの問題は、乾きにくいことです。ウレタンは中まで水がしみこむと、なかなか水分が抜けません。乾ききらないまま使うと、カビや雑菌が増える原因になります。
コインランドリーの大型洗濯機に入れるのもやめておきましょう。回転で生地が破れたり、乾燥機の熱でウレタンが傷んだりします。
マットレスは素材によって、水で洗えるかどうかが違います。主な4種類を並べると次のとおりです。
| 素材 | 水洗い | 主なお手入れ |
|---|---|---|
| ウレタン | できない(洗える専用品を除く) | 部分洗い 掃除機 陰干し |
| ファイバー | できる(30℃以下の水) | シャワーで水洗い |
| スプリングコイル | できない | 部分洗い クリーニング |
| ラテックス | できない | カバーの洗濯 部分洗い |
ウレタンマットレスの汚れは、汚れた場所だけを洗う「部分洗い」で落とします。やり方は次の見出しから紹介します。
洗えるウレタンかどうかは洗濯表示とタグで見分ける
本体のタグや取扱説明書に「ウレタンも水洗いできる」と書いてあるときだけ、中身まで洗えます。
最近は「洗えるマットレス」と書かれた商品が増えています。ただ、洗えるのはカバー(側生地)だけ、という商品がほとんどです。
見分けるときは、次の3か所を見てください。
- カバーの洗濯表示タグ(洗濯機のマークがあるか)
- 本体についている品質表示タグ(中材の素材と取り扱い)
- 取扱説明書やメーカーの商品ページ(中材の洗い方が書いてあるか)
中のウレタンまで洗えるのは、水洗いに耐えるように作られた専用のウレタンを使った商品だけです。説明書に中材の洗い方が書いていなければ、ウレタンは水洗いしないでください。
ウレタンマットレスの汚れ別の洗い方
ウレタンマットレスの汚れは、汚れた部分だけを洗浄液で湿らせて、乾いたタオルで叩いて吸い取ります。
どの汚れでも、流れは同じです。
- 掃除機で表面のほこりや髪の毛を吸う
- 汚れた部分に洗浄液をスプレーする
- 決められた時間そのまま置く
- 乾いたタオルで上から叩いて、汚れと水分を吸い取る
- 水を固く絞ったタオルで、洗浄液を拭き取る
- 風通しのよい日陰で乾かす
ゴシゴシこするのは避けたほうがいいです。汚れが広がるうえに、ウレタンの表面が傷みます。
洗浄液は、使う前に目立たない場所で試してください。色落ちしないかを先に見ておくと安心です。
汗じみや黄ばみは重曹水で落とす
寝汗の黄ばみや皮脂汚れには、重曹水を使います。水100mlに重曹を小さじ1杯溶かして、スプレーボトルに入れます。
汚れにスプレーしたら、5分ほど置いてからタオルで叩いて吸い取ります。1回で薄くならなければ、乾いてからもう一度くり返します。
おねしょはクエン酸水で拭き取る
おねしょは、まず乾いたタオルを押し当てて、できるだけ水分を吸い取ります。ここで時間をかけるほど、中にしみこむ量が減ります。
そのあと、水200mlにクエン酸を小さじ1杯溶かしたクエン酸水をスプレーします。タオルで叩いて吸い取り、においが残るなら同じことをくり返します。
飲み物のシミは薄めた中性洗剤で叩く
ジュースやコーヒーは、台所用の中性洗剤を水で薄めて使います。乾いたタオルで水分を取ってから、洗剤液を含ませたタオルで叩きます。
洗剤が残るとベタつきやシミの原因になるので、最後に水を絞ったタオルでしっかり拭き取ってください。
カビは消毒用エタノールで拭く
表面に出た黒い点のようなカビには、消毒用エタノールを使います。カビにスプレーして1時間ほど置き、ぬるま湯で固く絞ったタオルで拭き取ります。
カビがウレタンの中まで広がっていると、表面を拭いても落ちません。においが取れない、押すと黒い部分が広がっている場合は、買い替えも考えたほうがいいです。
カバーと洗えるウレタンマットレスの洗い方は別々
カバーは洗濯表示どおりに洗濯機で洗い、中のウレタンは洗剤を使わずに水だけで押し洗いします。
カバーと中身を一緒に洗うと、どちらかが傷みます。必ず分けて洗いましょう。
カバーは洗濯ネットに入れて洗濯機へ
ファスナーを開けて中のウレタンを取り出し、カバーだけを洗います。洗濯表示に洗濯機のマークがあれば、大きめの洗濯ネットに入れて洗えます。
ファスナーは閉めてからネットに入れてください。開いたままだと、ほかの洗濯物や生地を傷めることがあります。
洗えるウレタンは浴槽でシャワーの水をかける
中材まで洗えるタイプは、次の順番で洗います。
- 浴槽にウレタンを入れて、シャワーで水をかける
- 手のひらで上から押して、汚れた水を出す
- 水がきれいになるまで1と2をくり返す
- 最後に上から押して、できるだけ水を切る
- 風通しのよい日陰に立てかけて乾かす
ウレタンには洗剤を使いません。洗剤が中に残ると、劣化の原因になるためです。お湯ではなく、水か常温の水を使ってください。
絞ったりねじったりすると、ウレタンが裂けることがあります。水を切るときは、上から押すだけにしておきましょう。
ウレタンマットレスは天日干しせず日陰で乾かす
ウレタンマットレスは、風通しのよい日陰に立てかけて、扇風機やサーキュレーターの風を当てて乾かします。
ウレタンは紫外線や熱に弱い素材です。直射日光に長く当てると、黄ばんだり、硬くなったりします。布団乾燥機や衣類乾燥機の高い熱も避けましょう。
濡らしてしまったときの乾かし方
部分洗いをしたときや、飲み物を大きくこぼしたときは、次の順で乾かします。
- 乾いたバスタオルを上から押し当てて、水分を吸い取る
- マットレスを壁に立てかけて、床との間に空気が通るようにする
- 扇風機やサーキュレーターの風を、濡れた面に当てる
- 窓を開けるか、除湿機をつけて部屋の湿気を逃がす
- 手で押して、冷たさや湿り気がなくなったか確かめる
表面が乾いていても、中はまだ湿っていることがあります。厚みのあるマットレスほど、乾くまでに時間がかかります。
湿ったままシーツを敷いて寝ると、カビの原因になります。乾くまでは、敷き布団や寝袋を使うのがおすすめです。
ウレタンマットレスを洗わずに保つお手入れの頻度
ウレタンマットレスは、シーツをこまめに洗って、本体は掃除機と陰干しで手入れすれば、水洗いしなくても清潔に保てます。
人は寝ている間にたくさん汗をかきます。その湿気がマットレスにたまると、カビやダニが増えやすくなります。ダニは気温20〜30℃、湿度60%以上で増えやすいと言われています。
目安の頻度は次のとおりです。
| お手入れ | 目安 |
|---|---|
| シーツやカバーの洗濯 | 週1〜2回 |
| マットレスの掃除機がけ | 月1回 |
| 壁に立てかけて陰干し | 2〜3週間に1回 |
| 上下と表裏の入れ替え | 陰干しのたびに |
| 汚れの部分洗い | 汚れたらすぐ |
掃除機は、縦と横の2方向にゆっくりかけると、ほこりやダニの死がいを吸い取りやすくなります。布団たたきで叩くのはやめておきましょう。ダニの死がいやフンが細かくなって、かえって吸い込みやすくなります。
防水シーツを敷いておくと部分洗いが減る
小さな子どもがいる家や、寝汗が多い人は、マットレスの上に防水シーツやベッドパッドを敷いておくのがおすすめです。
汚れがマットレス本体まで届かなくなるので、ウレタンマットレスの洗い方に悩むこと自体が減ります。シーツは洗濯機で洗えるので、汚れたらそのまま洗えば済みます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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