クローゼットに服が入りきらず、ハンガーラックを置こうか迷っている。でも「部屋が狭くなりそう」「ほこりが気になりそう」と手が止まっている人は多いです。
ハンガーラックのデメリットは、置く場所と掛け方でほとんど防げます。ここでは、よく出てくる5つのデメリットと、それぞれの防ぎ方、ハンガーラックが向かない部屋の見分け方を順に紹介します。
ハンガーラックのデメリットで多いのは5つ
使っている人の声でよく出てくるのは、ほこり、日焼け、部屋の狭さ、生活感、ぐらつきの5つです。
どれも「扉がない」「床に立てて使う」というハンガーラックの作りから来ています。先に全体を見ておくと、自分の部屋で困りそうなものがどれか分かります。
| ハンガーラックのデメリット | 起きやすい場面 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 服にほこりがつく | 着ない服を長く掛けたまま | 布をかける、季節外の服は掛けない |
| 服が日焼けする | 窓ぎわに置いている | 日が当たらない壁ぎわに置く |
| 部屋が狭く見える | 6畳以下の部屋の真ん中寄り | 壁に沿わせて奥行を測ってから置く |
| 生活感が出る | 服の色や丈がばらばら | ハンガーの色と服の並びをそろえる |
| 傾く、倒れる | 重い服を片側に寄せて掛けた | 耐荷重を守り、左右に分けて掛ける |
ここからは、デメリットごとの防ぎ方を順に紹介します。どれか1つでも「うちの部屋では避けられない」と感じたら、後半の「ハンガーラックが向かない部屋」も合わせて読んでみてください。
ハンガーラックの服はほこりと日焼けのデメリットが出やすい
扉のあるクローゼットと違い、ハンガーラックに掛けた服は空気にそのまま触れるので、ほこりがつきやすく、日光も当たります。
毎日着る服を回しているうちは、ほこりはほとんど気になりません。困るのは、季節外の服や、たまにしか着ない服を掛けっぱなしにしたときです。
ハンガーラックのほこりは肩の部分にたまる
ほこりは上から落ちてくるので、服の肩にいちばんたまります。黒や紺のジャケットだと、2週間ほどで肩が白っぽく見えることもあります。
防ぎ方は次の3つです。
- ハンガーラックの上から大きめの布をかけて、肩の部分を覆う
- 1か月以上着ない服は、たたんで引き出しやケースに移す
- 週に1回、ハンガーラックの上のパイプと服の肩をハンディモップでなでる
布をかけると見た目もすっきりするので、生活感を減らしたい人にもおすすめです。ただし布で全体を覆うと湿気がこもるので、前は開けておきましょう。
窓ぎわのハンガーラックは服が色あせやすい
日の当たる窓ぎわにハンガーラックを置くと、服の日が当たる側だけが色あせることがあります。綿や麻のシャツ、濃い色のデニムは、色の変化が目立ちやすいです。
ハンガーラックは、窓から離れた壁ぎわに置くのが基本です。どうしても窓の近くにしか置けないなら、日中はレースのカーテンを閉めておくと、直接日が当たるのを防げます。
ハンガーラックで部屋が狭く見えるデメリットは奥行で決まる
ハンガーラックで部屋が狭くなるかどうかは、服を掛けたときの奥行が50cm前後になることを知ったうえで、置く場所を決めるかどうかで変わります。
ハンガーラック本体の奥行が40cm台でも、大人の服を掛けると肩幅の分だけ前後に広がります。コートを掛けると、さらに数cm出っ張ります。
ハンガーラックを置くなら通路は60cm残す
ハンガーラックの前を人が通るなら、服の端から反対側の家具まで60cmほどあると、横向きにならずに通れます。
6畳の部屋で、ベッドとハンガーラックを向かい合わせに置くと、この60cmが残らないことがあります。置く前に、床にマスキングテープで奥行50cmの線を引いて、実際に歩いてみるのがおすすめです。
ハンガーラックの生活感は色をそろえると減る
ハンガーラックが部屋で浮いて見えるのは、服の色や丈、ハンガーの種類がばらばらなときです。
- ハンガーを同じ色と形でそろえる
- 左から丈の長い順、または色の濃い順に並べる
- ハンガーラックの下に収納ケースやかごを置いて、床を見せない
この3つだけで、同じハンガーラックでも見た目はかなり変わります。ハンガーラック本体の色は、床や壁、ほかの家具の脚の色に合わせると部屋になじみます。
ハンガーラックが傾く倒れるデメリットは掛け方で防げる
ハンガーラックが傾いたり倒れたりする原因のほとんどは、耐荷重を超えて掛けているか、重い服を片側に寄せて掛けているかのどちらかです。
パイプがたわんだり、キャスターが片方だけ浮いたりしたら、重さが偏っているサインです。そのまま使い続けると、ネジがゆるんでぐらつきが大きくなります。
ハンガーラックの耐荷重は8割までにとどめる
ハンガーラックには、メーカーが決めた耐荷重が書いてあります。表示の上限ぎりぎりまで掛けるのではなく、8割くらいまでにとどめておくと、パイプがたわみにくくなります。
冬物のコートやダウンは1着で1kgを超えるものも多く、数着掛けるだけで重さが一気に増えます。冬だけ掛ける服が増える人は、耐荷重に余裕のあるハンガーラックを選んでおくと安心です。
重い服はハンガーラックの真ん中に掛ける
コートやジャケットのような重い服は、パイプの端ではなく、真ん中寄りに掛けます。2段のダブルタイプなら、重い服を下の段に、シャツのような軽い服を上の段に分けると重心が下がります。
あわせて、月に1回はネジがゆるんでいないか確かめましょう。手で揺らしてガタつくなら、ドライバーで締め直すだけで直ることが多いです。
ハンガーラックが向かない部屋と向いている部屋
デメリットを防ぐ方法はあっても、窓ぎわか部屋の真ん中にしか置き場所がない部屋は、ハンガーラックが向いていません。
反対に、壁ぎわに幅1m、奥行50cmほどの空きがある部屋なら、ハンガーラックのデメリットはほとんど出ません。自分の部屋がどちらに当てはまるか、下の表で見てみてください。
| 部屋の状態 | ハンガーラック | 理由 |
|---|---|---|
| 壁ぎわに奥行50cmの空きがある | 向いている | 通路を残して置ける |
| 窓ぎわしか空いていない | 向いていない | 服が日焼けしやすい |
| 部屋の真ん中しか空いていない | 向いていない | 通路がふさがり倒れやすい |
| クローゼットの中に空きがある | 向いている | ほこりと日焼けを防げる |
| 北側の湿気がこもる部屋 | 注意が必要 | 服を詰めるとカビの原因になる |
見落とされやすいのが、クローゼットや押し入れの中にハンガーラックを入れる使い方です。扉の中に置けば、ほこりと日焼けのデメリットはほぼなくなります。押し入れの奥行は80cm前後あることが多く、低めのハンガーラックなら中段の下に入ります。
湿気がこもる部屋では、服と服のあいだを指2本分ほどあけて掛けると、空気が通りやすくなります。梅雨の時期は、ときどき窓を開けて換気しておきましょう。
ハンガーラックを置く前に確かめておきたい3つのこと
ハンガーラックのデメリットを避けるなら、買う前に「置く場所」「掛ける服の量」「季節の服の入れ替え方」の3つを決めておくのがおすすめです。
ステップ1 置く場所の幅と奥行を測る
メジャーで、置きたい壁ぎわの幅と、反対側の家具までの距離を測ります。ハンガーラックの奥行50cmと通路60cmが取れるかを確かめましょう。窓やエアコンの真下になっていないかも見ておきます。
ステップ2 掛ける服を数えて重さの目安をつかむ
ハンガーラックに掛けたい服を数えます。シャツやワンピースなら1着200gから500g、コートなら1kg前後が目安です。合計が、ハンガーラックの耐荷重の8割に収まるかを確かめます。
ステップ3 季節外の服の行き先を決める
ハンガーラックに季節外の服まで掛けると、ほこりも重さも増えます。夏なら冬物を、冬なら夏物をどこにしまうかを先に決めておくと、ハンガーラックには今着る服だけが残ります。
ハンガーラックのデメリットは置き場所と掛け方で減らせる
ハンガーラックのデメリットは、窓から離れた壁ぎわに置き、耐荷重の8割まで、今着る服だけを掛けることでほとんど防げます。
ほこりが気になるなら上から布をかけ、生活感が気になるならハンガーと服の並びをそろえます。置き場所が窓ぎわか部屋の真ん中しかないときは、クローゼットや押し入れの中に入れる使い方も考えてみてください。
ハンガーラックを買う前に、まずは置きたい場所の奥行をメジャーで測るところから始めてみましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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