ベッドや布団をそろえるとき、売り場で「敷きパッド」と「ベッドパッド」が並んでいて、どちらが要るのか迷う人は多いです。
名前は似ていますが、敷きパッドは体が触れる面の寝心地を変えるもの、ベッドパッドは下の寝具を汗から守るもので、役割が違います。
敷きパッドとは何か、シーツやベッドパッドとの違い、敷く順番、季節での選び方、洗い方としまい方まで順に紹介します。
1. 敷きパッドとは体が直接触れる面に敷く薄いパッド

敷きパッドは、シーツやカバーの上に敷いて、体が触れる面の肌ざわりと温度を変える寝具です。
薄く中綿を入れてキルティングで縫ったものが多く、四隅のゴムをマットレスや敷布団に引っかけて留めます。
いちばん上に敷くので、汗をかいたらその日のうちに外して洗えます。
夏はひんやりする生地、冬は起毛のあたたかい生地と、季節で替えて使う人が多い寝具です。
敷きパッドを敷くと変わること
敷きパッドを1枚足すと、寝ている間の感じ方が次の3つで変わります。
- 肌ざわり。綿のふんわりした手ざわりや、麻のさらさらした手ざわりに変えられます
- 温度。夏は触れたときにひんやりし、冬は触れたときの冷たさが減ります
- 洗濯の手間。シーツより先に汗を受けるので、シーツを洗う回数が減ります
敷きパッドが無くても寝られる
敷きパッドは、無いと寝られない寝具ではありません。
シーツだけで暑さも寒さも気にならないなら、無理に足さなくても大丈夫です。
夏の寝苦しさや冬の布団の冷たさが気になる人、汗をかきやすい人は、敷きパッドを使うと寝心地の差が分かりやすいです。
2. 敷きパッドとベッドパッドとシーツの違いは置く場所と役割
敷きパッドはシーツの上で肌に触れ、ベッドパッドはシーツの下で汗を吸う、と覚えておけば迷いません。
3つの違いを表にすると次のとおりです。
| 寝具 | 置く場所 | 役割 | 肌に触れるか |
|---|---|---|---|
| 敷きパッド | シーツの上 | 肌ざわりと温度を変える | 触れる |
| シーツ(ボックスシーツや敷布団カバー) | ベッドパッドの上 | マットレスや敷布団を覆う | 敷きパッドが無ければ触れる |
| ベッドパッド | マットレスや敷布団のすぐ上 | 汗を吸って下の寝具を守る | 触れない |
ベッドパッドは、マットレスプロテクターという名前で売られていることもあります。
人は一晩でコップ1杯分の汗をかくといわれていて、その汗がマットレスや敷布団にしみこむと、湿気がこもってカビの原因になります。
ベッドパッドは、その汗を途中で受け止めるためのものです。
敷きパッドとマットレストッパーも別のもの
マットレストッパーは、厚みのあるウレタンなどをマットレスの上に重ねて、寝心地のかたさを変えるものです。
敷きパッドは薄いので、マットレスのかたさまではほとんど変わりません。
スプリングが背中に当たる、腰が沈むといった悩みなら、敷きパッドではなくトッパーを探したほうが早いです。
敷きパッドだけでシーツを省くのはおすすめしない
敷きパッドをシーツ代わりにして、シーツを使わない人もいます。
ただ、敷きパッドの端からはマットレスや敷布団の生地が見えていて、そこに汗や皮脂が付きます。
マットレスや敷布団は丸ごと洗えないものが多いので、シーツをかけた上に敷きパッドを重ねるほうが寝具が長持ちします。
3. 敷きパッドを敷く順番はベッドと敷布団で少し違う
どちらの場合も、敷きパッドはいちばん上、ベッドパッドはマットレスや敷布団のすぐ上です。
違いは、いちばん下に何を置くかだけです。
ベッドで使うときの敷く順番
下から順に、次のように重ねます。
- マットレス
- マットレストッパー(使う人だけ)
- ベッドパッド
- ボックスシーツ
- 敷きパッド
ボックスシーツは、ベッドパッドごとマットレスを包むようにかけると、寝返りでずれにくくなります。
敷布団で使うときの敷く順番
床に敷く場合は、下から順に次のように重ねます。
- 除湿シート(フローリングに直接敷く人はあると安心)
- 敷布団
- ベッドパッド
- 敷布団カバーまたはシーツ
- 敷きパッド
フローリングに敷布団を直接敷くと、床との間に湿気がたまりやすく、敷布団の裏にカビが出ることがあります。
ベッドより湿気がこもりやすいので、除湿シートとベッドパッドの両方を使っておくと、敷布団の手入れがかなりラクになります。
4. 敷きパッドの素材は季節に合わせて替えるのがおすすめ

敷きパッドは、夏は汗を吸ってひんやりする素材、冬は保温する起毛の素材に替えると、寝心地の差がいちばん大きく出ます。
1年中同じものを使うなら、綿のように季節を選ばない素材が向いています。
主な素材の特徴は次のとおりです。
| 素材 | 向く季節 | 肌ざわり | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 綿 | 1年中 | ふんわりしてほどよくさらっとする | 乾きにくいことがある |
| 麻 | 夏 | シャリ感がありさらさら | シワになりやすい |
| パイル地(タオル地) | 夏 | 汗をよく吸う | 冬は寒い |
| 接触冷感の生地 | 夏 | 触れるとひんやりする | 寒がりの人は冷えすぎることがある |
| ポリエステル | 1年中 | なめらか | 蒸れやすいものもある |
| フランネル | 冬 | 起毛でやわらかい | 乾きにくい |
| ボアやマイクロファイバー | 冬 | ふわふわしてあたたかい | 蒸れやすくかさばる |
冬用には、体から出る水分を熱に変える吸湿発熱の生地を使った敷きパッドもあります。
夏用の接触冷感は、触れた瞬間のひんやり感が強いものほど、寒がりの人には冷たすぎることがあります。
冷房を強めにする部屋なら、冷感の弱いものか綿や麻を選ぶほうが朝まで眠りやすいです。
敷きパッドの機能で選ぶなら4つを見る
素材のほかに、次の機能が付いている敷きパッドもあります。
- 抗菌防臭加工。汗のニオイが気になる人や、部屋干しが多い人に向いています
- 防ダニ加工。小さな子どもやペットがいる家で選ばれています
- 滑り止め付きの置くだけタイプ。ゴムを付け外しする手間がなく、洗濯のたびの付け替えがラクです
- リバーシブル。表と裏で夏用と冬用の生地が違い、1枚で2つの季節に使えます
敷きパッドのサイズは寝具のサイズに合わせる
敷きパッドは、ベッドや敷布団と同じサイズ名のものを選びます。
シングルの敷きパッドは、100×205cm前後のものが多いです。
厚みのあるマットレスだとゴムが届かないことがあるので、ゴムの長さや対応する厚みが書かれていれば、買う前に確かめておくとずれにくくなります。
5. 敷きパッドの洗濯は1から2週間に1回が目安
直接寝ている敷きパッドは、1から2週間に1回は洗いましょう。
体に触れる面なので、シーツよりも汗と皮脂が付きやすいからです。
汗をかく夏は、1週間に1回まで回数を増やすと、ニオイが残りにくくなります。
敷きパッドを洗濯機で洗うときの流れ
- 洗濯表示を見て、洗濯機で洗えるか確かめる
- たたんで洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤で、弱めのコースを選んで洗う
- 脱水は短めにする
- 形を整えて、風通しのいい場所で干す
中綿が入っている敷きパッドは、表は乾いても中が湿っていることがあります。
手で押してみて、中まで乾いたのを確かめてから敷き直してください。
6. 使わない季節の敷きパッドは洗ってからしまう

季節が変わって片付ける敷きパッドは、洗って中まで乾かしてから、通気性のある収納袋に入れてしまいます。
汗や皮脂が残ったまましまうと、次のシーズンに出したとき、黄ばみやニオイが出ていることがあります。
敷きパッドをしまう流れ
- 洗濯して、中綿まで乾かす
- 収納する場所の幅に合わせてたたむ
- 不織布などの通気性のある収納袋か収納ケースに入れる
- 防虫剤を一緒に入れる
- 押し入れやクローゼットの上の段に置く
押し入れの下の段は床に近く、湿気がたまりやすいです。
上の段に置けないときは、すのこを敷いたり除湿剤を一緒に置いたりして、床から少し離しておきましょう。
冬用の敷きパッドを強く圧縮するのは避けたほうがいい
ボアやフランネルの冬用の敷きパッドはかさばるので、圧縮袋に入れたくなります。
ただ、中綿の入ったものを強く圧縮して長く置くと、ふくらみが戻りにくくなることがあります。
圧縮するなら空気を軽く抜く程度にとどめ、次に出したときに一度洗うか干して、ふくらみを戻してから敷いてください。
7. 敷きパッドは季節と寝具のサイズから決めれば迷わない
敷きパッドとは、シーツの上に敷いて肌ざわりと温度を変える寝具で、季節ごとに替えて使うものです。
買うときは、次の順に決めていくと迷いません。
- 今の季節に合う素材を選ぶ
- ベッドや敷布団と同じサイズを選ぶ
- 汗や寝具の汚れが気になるなら、ベッドパッドも一緒にそろえる
敷く順番は、下の寝具の上からベッドパッド、シーツ、敷きパッドです。
1から2週間に1回洗って、季節が終わったら洗って乾かしてからしまえば、次のシーズンもそのまま気持ちよく使えます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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