半年ぶりにベッド下の収納ケースを開けたら、冬物のセーターに白い点々が付いていた。
ベッド下は、寝ている間の汗と床からの冷えで、家の中でも湿気がたまりやすい場所です。ただ、湿気の逃げ道を作っておけば、収納に使ってもカビはかなり出にくくなります。
ベッド下収納にカビを出さないための床板とケースの選び方、入れる物の分け方、月1回の手入れ、カビが出たときの落とし方まで順番に紹介します。
■ベッド下収納のカビは湿気とホコリと詰め込みで出る
ベッド下収納のカビは、湿気がこもること、ホコリがたまること、ケースを詰め込んで空気が動かないことの3つが重なると出ます。
どれか1つを減らすだけでも、カビの出方は変わります。
寝ている間の汗は下へ抜ける
人は寝ている間にも汗をかいています。
その湿気はマットレスを通って、ベッドの床板から下へ抜けていきます。
ベッド下の収納ケースは、毎晩この湿気を受ける場所に置かれているんです。
冬は床が冷えて結露しやすい
もう1つの湿気は、床からのものです。
冬は床が冷たく、部屋の暖かい空気がベッド下で冷やされると、床やケースの底に水滴がつきます。
梅雨だけでなく、暖房を使う冬もベッド下のカビに気をつけたい季節です。
ホコリはカビの栄養になる
ベッド下は、部屋の中でもホコリがたまりやすい場所です。
ホコリには髪の毛や皮脂、食べこぼしのかすが混ざっていて、湿気と合わさるとカビが増える原因になります。
収納ケースをすき間なく並べると掃除機が入らず、ホコリがたまる一方になります。
■ベッド下収納のカビを防ぐにはベッドの床板から見直す
ベッド下に物をしまうなら、床板がすのこかメッシュになっているベッドを使い、ベッドを壁から10cmほど離して置くのがおすすめです。
上からの湿気が抜ける道と、横から空気が入る道の両方を作るためです。
すのこは板のすき間から、スチールのメッシュは網の目から湿気が下へ抜けるので、どちらもベッド下収納に使いやすい床板です。
床板が1枚の板のベッドは、湿気がマットレスと板の間にたまりやすくなります。
この場合は、マットレスの下に除湿シートを敷いて、上からの湿気を受け止めておくと安心です。
床下の高さは掃除機が入るかで考える
ベッド下の高さが低いと、ケースを入れたあとに掃除機のヘッドが入りません。
ケースの高さより5cm以上あきがあると、ケースの上に空気が通り、取り出すときも引っかかりにくくなります。
■カビが出にくいベッド下収納ケースは素材で選ぶ
長くしまっておく物は不織布か桐のケース、出し入れの多い物はキャスター付きの樹脂ケースに分けると、カビが出にくく使いやすくなります。
ケースの素材によって、湿気の逃げやすさとホコリの防ぎやすさが違います。
| ケースの素材 | 湿気 | 向いている物 |
|---|---|---|
| 不織布 | 布のすき間から逃げる | 季節外の服、毛布 |
| 桐 | 木が湿気を吸ったり出したりする | 着物、長くしまう衣類 |
| プラスチック(樹脂) | 中にこもりやすい | よく出し入れする物、本 |
プラスチックのケースはホコリが入りにくい反面、ふたを閉めると中の湿気が外へ逃げません。
樹脂のケースを使うときは、ケースの中に除湿剤を1つ入れて、底に新聞紙や除湿シートを敷いておきましょう。
奥行きのあるケースはキャスター付きが掃除しやすい
ベッドの奥まで届くような長いケースは、引き出すのが面倒になって、何か月も動かさなくなりがちです。
キャスター付きなら軽く引き出せるので、掃除のたびにケースを出してベッド下に掃除機をかけられます。
■ベッド下収納に入れてもカビにくい物と避けたい物
ベッド下には、湿気に強くて定期的に出し入れする物を入れ、湿気を吸いやすく何か月も触らない物は避けると、カビの出る場所が減ります。
ベッド下は「何でも入る場所」ではなく、入れる物を選ぶ場所と考えておくと失敗が減ります。
| 入れやすい物 | 避けたい物 |
|---|---|
| 洗って乾かした季節外の服 | 1回着ただけで洗っていない服 |
| よく使うタオルやシーツの替え | 革のバッグや革靴 |
| プラスチックの日用品のストック | 紙の書類やアルバム |
| 干してからしまう毛布 | クリーニングのビニールをかけたままの服 |
クリーニングから戻ってきた服のビニールは、ほこりよけではなく持ち帰り用のものです。
かけたまましまうと中に湿気がこもるので、外してから不織布のカバーに替えましょう。
革製品と紙の物は湿気を吸いやすく、一度カビが付くと元に戻すのが難しいので、ベッド下ではなく風の通るクローゼットの上段にしまうのがおすすめです。
■ベッド下収納のカビ対策は月1回の掃除と季節の点検で続ける
ベッド下は月に1回ケースを全部出して掃除機をかけ、梅雨の前と冬の前にケースの中身を点検すると、カビが広がる前に気づけます。
一度にきれいにするより、短い時間で続けるほうが楽です。
月1回のベッド下掃除のやり方
- ステップ1 窓を開けて、部屋の空気を入れ替える
- ステップ2 ベッド下の収納ケースを全部引き出す
- ステップ3 ベッド下の床に掃除機をかける
- ステップ4 固くしぼった雑巾で床をふく
- ステップ5 床が乾いてからケースを戻す
ケースを戻すときは、ケースどうしの間に数cmずつすき間をあけておくと、空気が通りやすくなります。
梅雨の前と冬の前はケースの中も確かめる
湿気が増える前に、ケースのふたを開けて中の服や布団を確かめます。
除湿剤に水がたまっていたら、新しいものに替えましょう。
天気のいい日にケースのふたを開けたまま半日ほど置いておくと、中にこもった湿気が抜けます。
■ベッド下収納にカビが出たときは乾拭きから始める
ベッド下の床やケースにカビが出たら、窓を開けてマスクをし、乾いた布でふき取ったあと、消毒用エタノールでふいてよく乾かします。
いきなり水ぶきをすると、カビを広げてしまうことがあります。
- ステップ1 窓を開けて、マスクと手袋を着ける
- ステップ2 ケースを部屋の外かベランダに出す
- ステップ3 カビの付いた場所を乾いた布かキッチンペーパーでふき取る
- ステップ4 消毒用エタノールを布に含ませてふく
- ステップ5 風を当てて半日ほどしっかり乾かす
エタノールは床やケースの材質によっては色が変わることがあるので、目立たない場所で試してから使いましょう。
カビの付いた服は、洗濯表示を見て洗えるものは洗濯し、天日で乾かします。
白い点が落ちない服や、黒いカビが広く出た服は、家で落とすのが難しいのでクリーニング店に相談するのが早いです。
■すぐできるベッド下収納のカビ対策は3つ
まずはベッドを壁から10cm離すこと、ケースの間にすき間をあけること、樹脂のケースに除湿剤を入れることの3つから始めるのがおすすめです。
どれも30分あれば終わります。
床板が1枚の板のベッドを使っている人は、マットレスの下に除湿シートを足しておくと、ベッド下収納に落ちる湿気がさらに減ります。
あとは月に1回、ケースを出して掃除機をかけるだけ。
これだけで、半年後にケースを開けたときに慌てることはほとんどなくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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