服をしまう家具を探していると、チェスト、タンス、衣装ケースと呼び方がいくつも出てきて迷いますよね。サイズも幅や奥行き、高さがばらばらで、自分の服がどれに入るのか分かりにくいものです。実は、チェストのサイズは部屋の広さより先に、しまう服の種類とたたんだときの大きさで決めると選びやすくなります。チェストとは何かから、服に合わせたサイズの決め方と測り方までを順番に紹介します。
チェストとは服をたたんでしまう引き出しの収納家具
チェストとは、引き出しが何段か付いた収納家具のことで、Tシャツや下着、タオルのようにたたんでしまう服に向いています。
よく比べられるのがタンスです。チェストは洋風で引き出しだけのものが多く、タンスは和風で、引き出しに引き戸や開き戸が組み合わさっているものを指すことが多いです。
とはいえ、今はお店でもほぼ同じ意味で使われています。呼び方の違いより、服を「たたんでしまう」のか「ハンガーにかけてしまう」のかで考えたほうが分かりやすいです。
- たたんで引き出しに入れる服(Tシャツ、下着、靴下、ニット、タオル)はチェスト
- ハンガーにかける服(コート、ジャケット、シャツ、ワンピース)はハンガーパイプ付きの洋服タンスやクローゼット
チェストには、高さが約70cmまでのローチェストと、100cmを超えるハイチェストがあります。ローチェストは天板の上に物を置けて、部屋に置いても圧迫感が出にくいです。ハイチェストは床の面積が少なくても、たくさんの服をしまえます。
服の種類で決めるチェストの引き出しの深さ
セーターやジーンズのような厚手の服をしまうなら、深さ20cm以上の引き出しがあるチェストを選びましょう。
チェストを選ぶとき、外のサイズだけを見て決める人が多いです。でも、服が入るかどうかを決めるのは引き出し1段ごとの深さです。
浅い引き出しにセーターを入れると、2枚か3枚重ねただけで引き出しが閉まらなくなります。反対に、深い引き出しに靴下や下着を入れると、下のほうの物が見えず探しにくくなります。
| 引き出しの深さ | しまいやすい服 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 浅め | 下着、靴下、ハンカチ、小物 | 厚手の服は入らない |
| 中くらい | Tシャツ、カットソー、パジャマ | 冬物を入れると数が減る |
| 深め(20cm以上) | セーター、ジーンズ、パーカー | 小物は仕切りがないと埋もれる |
1台のチェストで全部の服をしまうなら、上の段が浅く、下の段が深くなっているものが使いやすいです。上に毎日使う下着や靴下、下に重くてかさばる服を入れられます。
チェストの横幅はたたんだ服のサイズから決める
チェストの横幅は、いつもの服のたたみ方で幅を測り、その幅で引き出しの内側を割ったときに何列並ぶかで決めるのがおすすめです。
ここは、チェスト選びでいちばん見落とされやすいところです。服のたたみ方は人によって違うので、同じチェストでも入る枚数が変わります。
たとえば、たたんだTシャツの幅が25cmの人なら、引き出しの内側の幅が50cmあれば2列並べられます。内側の幅が45cmしかないと1列しか入らず、残りのすき間が使えなくなります。
チェストに入れる服のサイズを測る3つの順番
- 手順1 いちばん多く持っている服(Tシャツなど)を、いつものたたみ方でたたむ
- 手順2 たたんだ服の幅と奥行きをメジャーで測る
- 手順3 厚手の服(セーターなど)も1枚たたんで、厚みを測る
測った幅を2倍、3倍にして、引き出しの内側の幅に近いものを探すと、きれいに並ぶチェストが見つかります。幅55cm前後のチェストなら、1段にTシャツ約20枚が目安です。
チェストには服を立てて入れて8割まで
チェストに服を入れるときは、重ねずに立てて並べると、上から見ただけでどこに何があるか分かります。下の服を引っぱり出して、上の服がくずれることもありません。
入れる量は引き出しの8割くらいまでにしましょう。ぎゅうぎゅうに詰めると湿気がこもりやすく、引き出しの開け閉めも重くなります。
置く場所で変わるチェストの奥行きと高さのサイズ
クローゼットの中に入れるなら奥行き45cm前後、部屋に置いてたくさんしまいたいなら奥行き55cm前後のチェストが選びやすいです。
置く場所によって、チェストに使えるサイズは変わります。とくに奥行きは、引き出しを開けたときの長さにも関わるので、先に決めておきましょう。
| 置く場所 | 選びやすいサイズ | 理由 |
|---|---|---|
| クローゼットの中 | 奥行き45cm前後 | クローゼットの奥行きは50〜60cmが多く、扉や吊るした服に当たらない |
| 寝室やリビング | 奥行き55cm前後、高さ約70cmのロータイプ | たくさん入り、天板の上も使える |
| 家具と家具のすき間 | 幅30cm前後のスリムタイプ | 狭い場所にも置ける |
| 子ども部屋 | 高さ80〜100cm | 子どもが上の段まで手が届く |
クローゼットの中にチェストを入れるときは、上にかけた服の裾にも気をつけましょう。コートやワンピースのような丈の長い服をかけているなら、その下には高さの低いチェストしか入りません。
チェストのサイズを決める前の測り方5つ
チェストのサイズは、置く場所の幅と奥行きと高さに加えて、引き出しを全部開けたときの長さと、部屋まで運ぶ通り道まで測っておくと安心です。
服に合うサイズが分かったら、次は置く場所を測ります。1つずつ順番に確かめてください。
- 手順1 置きたい場所の幅、奥行き、高さをメジャーで測る
- 手順2 チェストの外のサイズより、幅と高さに5〜10cmの余裕があるか確かめる
- 手順3 チェストの奥行きに、引き出しを全部開けた長さを足して、前の壁やベッドに当たらないか確かめる
- 手順4 組み立て済みで届くチェストなら、玄関、廊下、ドア、階段の幅がチェストより広いか測る
- 手順5 コンセントや窓、エアコンの位置と重ならないか確かめる
いちばん忘れやすいのは手順3です。チェストを置けても、引き出しが半分しか開かないと、奥の服が出せなくなります。
廊下の曲がり角や階段の踊り場は、まっすぐな幅より狭くなることがあります。大きいチェストを組み立て済みで買うときは、斜めにして通せるかも見ておきましょう。
重い服は下の段に入れるとチェストが長持ちする
ジーンズやセーターのような重い服は下の段に入れ、引き出し1段に入れられる重さ(耐荷重)を超えないようにしましょう。
チェストには、引き出し1段ごとや天板に、入れられる重さの目安が決められています。1段で3kgに満たない引き出しにジーンズを何本も入れると、底がたわんだり、抜けたりすることがあります。
服をいっぱいにしたチェストは、全体で30〜50kgを超えることもあります。重い服が上の段にあると、引き出しを開けたときに前に倒れやすくなります。
プラスチックのチェストは軽くて動かしやすいぶん、重い服を詰めこみすぎると引き出しのレールに負担がかかります。木のチェストは重くて安定していますが、湿気が多い場所では引き出しが動きにくくなることがあります。
チェストのサイズに迷ったら、まずはいちばん多く持っている服を1枚たたんで、幅と厚みを測るところから始めてみてください。その数字が分かれば、引き出しの深さも横幅も選びやすくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




