花壇と通路の境目があいまいで、つい花を踏んでしまう。
庭の一角に犬が入らないようにしたいけれど、工事をするほどではない。
そんなときに使われるのが、間仕切り用のフェンスです。
フェンスの間仕切りとは何か、種類ごとの違いと、庭に置くまでの手順、置いたあとに気をつけることを順番に紹介します。
フェンスの間仕切りとは工事なしで場所を区切る低いフェンス
間仕切りのフェンスとは、地面に置いたり挿したりするだけで、庭や花壇、玄関まわりを区切れる低いフェンスのことです。
高さは40〜80cmほどのものが多く、1枚ずつつなげて好きな長さにできます。
コンクリートの基礎を作らずに置けるので、季節や植える花に合わせて場所を変えられます。
外構のフェンスは境界 間仕切りのフェンスは区切り
家のまわりに建てるフェンスは、隣の家や道路との境界をはっきりさせ、外から人が入るのを防ぐためのものです。
柱を地面に埋めて固定するので、一度建てると簡単には動かせません。
間仕切りのフェンスは、敷地の中を使い道ごとに分けるためのもので、動かせることが前提です。
人の侵入を防いだり、隣の家からの視線を隠したりする役目は、間仕切りのフェンスには向いていません。
室内の間仕切りとは使う場所が違う
部屋の中を区切るときは、パーテーションやアコーディオンカーテン、屏風などを使います。
「フェンスで間仕切り」というときは、たいてい庭やベランダなど屋外の話です。
室内で犬や子どもが入る場所を分けたいときは、屋外用のフェンスではなく、室内用のゲートやサークルを選ぶほうが床を傷つけません。
間仕切りフェンスの種類は設置のしかたで3つに分かれる
間仕切りのフェンスは「置くだけ」「挿すだけ」「立てかける」の3つに分かれ、地面がやわらかいかどうかで向くものが変わります。
違いを表にしました。
| 種類 | 設置のしかた | 向いている場所 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 折りたたみの木製フェンス | ジグザグに広げて置く | ウッドデッキ、タイル、プランターまわり | 雨でひび割れや反りが出る |
| 挿し込み式のアイアンフェンス | 下の脚を土に挿す | 花壇、菜園、芝生 | やわらかい土だと倒れる |
| 樹脂やラティスのフェンス | 柱や鉢に立てかけて結ぶ | ベランダ、壁ぎわ | 風を受けると倒れやすい |
折りたたみの木製フェンスは土の無い場所に置ける
折りたたみの木製フェンスは、30cm前後の板が4枚ほど蝶番でつながっていて、ジグザグに広げると自分で立ちます。
地面に挿さなくても立つので、ウッドデッキやタイルの上でも間仕切りに使えます。
使わないときはたたんで幅30cmほどにでき、物置にしまっておけます。
天然木のものは、節があったり、乾燥でひび割れや反りが出たりすることがあります。
挿し込み式のアイアンフェンスは花壇の縁取りに向く
スチールに塗装をしたアイアンフェンスは、下に出ている脚を土に挿して立てます。
脚をしっかり埋めれば自立するので、花壇や菜園のまわりをぐるりと囲む間仕切りに向いています。
数枚を好きな角度でつなげられるものなら、四角い花壇だけでなく丸い花壇も囲めます。
木よりも傷みにくい反面、やわらかい土に挿すと倒れることがあるので、そのときは自分で固定が必要です。
樹脂やラティスのフェンスは手入れがほとんど要らない
樹脂のフェンスは、塗り直しが要らず、雨に当たっても腐りません。
格子状のラティスは、つる性の植物をからませたり、鉢を引っかけたりする使い方もできます。
アコーディオン式で伸び縮みするタイプなら、置く場所の幅に合わせて長さを変えられます。
間仕切りフェンスを置くと便利な5つの場所
間仕切りのフェンスがよく使われるのは、花壇と通路の境目、菜園、玄関まわり、ペットを入れたくない場所、物を置くスペースの5つです。
- 花壇と通路の境目に置くと、土が通路にこぼれにくくなり、花を踏むこともなくなります
- 家庭菜園のまわりに置くと、犬や猫が畑に入るのを防ぎやすくなります
- 玄関まわりでは、植木鉢の前に置くとアプローチと植え込みの区切りがはっきりします
- ペットを入れたくない場所に置けば、庭の一角だけ犬が入れないようにできます
- 物を置くスペースでは、ゴミ箱や自転車の置き場を囲うと、通りから見たときに散らかって見えにくくなります
ペットよけに使うときは、犬の体の大きさよりも高いフェンスを選んでください。
高さ40cmほどの間仕切りのフェンスは、大きな犬だとまたいで越えてしまいます。
間仕切りフェンスを庭に置く手順
間仕切りのフェンスは、長さを測る、枚数を決める、仮に並べる、挿して固定するの順に進めると、やり直しが少なくて済みます。
- 区切りたい場所の長さをメジャーで測る
- フェンス1枚の幅で割って、必要な枚数を出す(端数が出たら1枚多めにする)
- 地面の石や雑草の根を取り除いて、平らにならす
- フェンスを挿さずに並べてみて、通路の幅や見た目を確かめる
- 挿し込み式なら、脚を根元まで土に挿す。置くだけのものは、ジグザグの角度をそろえて置く
- 全部並べたら、手で軽く揺すってぐらつかないか確かめる
通路は人が通れる幅を残しておく
フェンスで区切ったあとに、通路が狭くなりすぎることがあります。
通路側は60cmほど空けておくと、人が1人通れて、じょうろを持ったままでも歩けます。
並べてみた段階で、実際に歩いて通れるか試してから挿してください。
間仕切りフェンスで気をつけたい倒れやすさと傷み
間仕切りのフェンスは工事をしないぶん、強い風ややわらかい土で倒れやすいので、置いたあとの固定と手入れが必要です。
やわらかい土では杭や結束バンドで固定する
雨のあとや、耕したばかりの花壇の土はやわらかく、挿しただけのフェンスは傾きやすくなります。
フェンスの横に園芸用の支柱や杭を打って、結束バンドや針金で結んでおくと倒れにくくなります。
台風が来るとわかっているときは、前の日にフェンスを抜いて、倒して置いておくほうが安心です。
木製のフェンスは雨の当たる場所に置きっぱなしにしない
天然木のフェンスは、雨に当たったり乾いたりをくり返すと、ひび割れや反りが出てきます。
軒下など雨が直接当たりにくい場所に置くか、雨が続く時期はたたんでしまっておきましょう。
色があせてきたら、木部用の塗料を塗り直すと長く使えます。
フェンスの間仕切りは地面の固さで種類を選ぶ
フェンスの間仕切りは、土の上ならアイアンの挿し込み式、ウッドデッキやタイルの上なら置くだけの折りたたみ式を選ぶと、置いてからの手間が少なくなります。
まずは区切りたい場所の長さを測って、地面が土かどうかを確かめるところから始めましょう。
置いてみて場所が合わなければ、抜いて動かせるのが間仕切りのフェンスの良いところです。
自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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