枕木とは?建築や外構での使い道と素材の違い

makuragi 寝具・インテリア
本コンテンツは当サイトが調査した基準に基づき記事にしています。販売サイトやメーカーより手数料を頂いており記事はPRが含まれます。

外構の図面や庭のプランに「枕木」と書いてあって、何のことか分からず手が止まった人は多いです。枕木は、もとは線路のレールの下に敷く角材のことで、建築や外構では庭の通路や花壇の縁に使う木材を指します。この記事を読めば、枕木の意味と素材の違いが分かり、自分の庭にどの枕木を使うか決められます。

枕木とはレールの下に横に敷く角材のこと

天然木の枕木

枕木は、鉄道の線路でレールの下に横向きに並べてある部材です。

レールを固定して2本の間隔を一定に保ち、列車の重さを下の砕石(バラスト)に分けて伝える役目があります。

読み方は「まくらぎ」です。

昔の枕木はクリやヒノキ、ヒバ、ブナなどの木に防腐処理をしたものでした。

今の鉄道では、重くて長持ちするコンクリートの枕木がほとんどで、中でもPC枕木(プレストレストコンクリート枕木)が主に使われています。

鉄道の木の枕木は、10〜20年ほどで交換されます。交換で外れた木の枕木が「中古枕木」や「古枕木」として、庭づくりの材料に回っています。

建築や外構で使う枕木は庭の通路や花壇の縁になる

外構に使うコンクリート枕木

建築や外構で言う枕木とは、レールの下に敷くものではなく、庭に使う角材のことです。

線路の枕木と同じくらいの太さの角材を、庭に敷いたり立てたりして、通路や仕切りを作るのに使います。

外構で枕木がよく使われる場所は、次のとおりです。

  • 玄関までのアプローチや庭の通路(地面に並べて敷く)
  • 庭の階段のステップ(段の縁に1本ずつ置く)
  • 花壇や植え込みの縁取り(土が流れないように並べる)
  • 駐車場の床(コンクリートの間に並べて木の色を足す)
  • 門柱や目隠し(長さを変えて地面に立てる)

外構で枕木がよく選ばれるのは、厚みが10cm以上あって上を歩いても割れにくく、木の色が庭の植物となじむからです。

コンクリートや石だけの外構に枕木を何本か足すと、硬い印象がやわらぎます。

立てて使う枕木は、長さを少しずつ変えて並べると、まっすぐそろえるより庭の見た目に変化が出ます。

敷いて使う枕木は、上を歩いても沈まないように下地を作ってから置くのが基本です。

建築や外構で使う枕木の素材は4種類

人工木の枕木

庭に使う枕木の素材は、大きく分けて4種類あります。

木の見た目を大事にするなら天然木か中古の枕木、手入れを減らしたいならコンクリートか人工木の枕木がおすすめです。

枕木の素材 見た目 腐りにくさ 向いている使い方
天然木(新品) 木目がきれいで色がそろう 防腐処理しだい 花壇の縁 門柱
中古枕木(古枕木) 黒ずみや傷があり1本ずつ違う 防腐処理済みが多い 通路 アプローチ
コンクリート枕木(擬木) 木目を型で付けたもの 腐らない 駐車場 よく歩く通路
人工木(樹脂) 色がそろい軽い 腐らない 花壇の縁 立てる使い方

天然木の枕木には、ガーデニング用に杉を防腐処理してブラウンに塗ったものや、鉄道の規格に合わせたケンパス材のものがあります。

中古枕木は、鉄道で使い終わった木の枕木で、色の黒ずみや割れがそのまま残っています。

使い込んだ木の色がほしい人には中古枕木が向いていますが、1本ずつ形や色が違うので、並べたときにそろわないのは覚えておきたいところです。

コンクリートの枕木は、木目を型で付けた擬木で、腐らないので車が乗る駐車場にも使えます。

枕木のサイズは鉄道用と建築用で大きく違う

枕木のサイズは、鉄道で使うものと庭用に作られたものでかなり違います。

在来線の木の枕木は、厚さ14cm、幅20cm、長さ210cmが規格のサイズです。

新幹線の木の枕木はさらに大きく、厚さ15cm、幅24〜35cm、長さ260cmあります。

建築や外構の材料として売られている枕木は、扱いやすいように短く切ったものが多いです。

枕木の種類 厚さ 幅 長さ
在来線の木の枕木 14cm 20cm 210cm
新幹線の木の枕木 15cm 24〜35cm 260cm
工事用トロッコの古枕木の例 10cm 12cm 130cm

長さ210cmの枕木は、大人1人では持ち上げられないほど重いです。

庭に通路を作るなら、長さ50〜100cmくらいに切ったものを並べると、運ぶのも置くのもラクです。

中古枕木を庭に使う前に気をつけたい4つのこと

中古枕木は見た目の雰囲気が出ますが、新品の木材とは扱いが違います。

使う場所と処分の方法まで先に決めてから手に入れるのがおすすめです。

  1. 防腐処理の薬剤のにおいが残っていることがあります。家の中や窓のすぐ近くには置かないほうが安心です。
  2. 表面がささくれていたり、古いくぎが残っていたりします。運ぶときは厚手の手袋をはめましょう。
  3. 長さ200cm前後のものは1本でもかなり重く、2人で運ぶのが前提です。
  4. いらなくなったときは、自治体のルールに沿って処分が必要です。粗大ごみで出せるかどうかは、お住まいの自治体の案内を確かめてください。
野菜を育てる家庭菜園の縁や、小さな子どもが座ったりさわったりする場所に使うなら、防腐剤の心配がないコンクリートや人工木の枕木を選んでおくと安心です。

国の工事事務所が、工事用トロッコで使い終わった古枕木を、園芸用に個人へ無料で配ったこともあります。

そのときも「自分で使う人に限る」「いらなくなったら不法投棄しないで処分する」という条件が付いていました。

庭に枕木を敷くときは下地づくりから始める

地面に枕木をそのまま置くと、歩くたびに沈んだりガタついたりします。

枕木の下に砕石と砂を敷いて固めておくと、水はけがよくなり枕木も長持ちします。

  1. 枕木を置く場所に、ひもや杭で位置の印を付けます。
  2. 枕木の厚さに10cmほど足した深さまで土を掘ります。
  3. 掘った底に砕石を敷き、上から踏んだり突き固めたりして平らにします。
  4. 砕石の上に砂を3cmほど敷いてならします。
  5. 枕木を並べ、水平器を当てて傾きを直します。
  6. 枕木のすき間と周りを砂利や土で埋めます。

木の枕木は、水がたまる場所に置くと下から傷みやすくなります。

雨のあとに水が残る場所なら、砕石を多めに入れて水が抜けるようにしておきましょう。

天然木の枕木は、ときどき木材用の保護塗料を塗り直すと、色あせや割れが出にくくなります。

コンクリートや人工木の枕木なら塗り直しは要らず、汚れたら水で流すだけで済みます。

建築や外構の枕木は使う場所で素材を決める

枕木とは何かが分かったら、次は自分の庭のどこに使うかを決めます。建築や外構で枕木を使うときの選び方を並べると次のとおりです。

「どこに使うか」を決めて、それに合う枕木の素材を選べば、あとはサイズと本数を決めるだけです。

  • 車が乗る場所やよく歩く通路にはコンクリートの枕木
  • 使い込んだ木の色がほしいアプローチには中古枕木
  • 色をそろえたい花壇の縁や門柱には天然木か人工木の枕木
  • 家庭菜園や子どもの遊ぶ場所の近くはコンクリートか人工木の枕木

外構の業者さんと打ち合わせ中なら、図面の「枕木」がどの素材の枕木なのかを一度聞いておくと、仕上がりのイメージのずれを防げます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)
タイトルとURLをコピーしました