引越しの荷造りを始めたら、押し入れの衣装ケースが10個以上あった。中身を全部段ボールに移すのは大変ですよね。
衣装ケースは、服やタオルなど軽い物なら中身を入れたまま運んでもらえることが多いです。ただし、入れたままにしてはいけない物と、運ぶ前にやっておく準備があります。衣装ケースとは何かから、引越しで中身ごと運ぶときのやり方までを順番に紹介します。
衣装ケースとは服をしまうための引き出しやフタ付きの収納ケース

衣装ケースとは、服やタオル、季節物の布団カバーなどをしまうための収納ケースです。
多いのはプラスチック製で、引き出しになっているタイプと、上からフタをかぶせるタイプがあります。ほかに布製、紙製、桐などの木製もあります。
押し入れやクローゼットの中に積んで使うことが多く、引き出し1段のものから、3段から5段がつながったチェストのような形のものまであります。
引越しの見積もりでは衣装ケースも収納ボックスも同じ扱い
呼び方はいくつかありますが、中身はほぼ同じです。服を入れる前提で売られているものを衣装ケースと呼ぶことが多く、収納ケースや収納ボックスは服以外の物も入れる広い呼び方です。
引越し会社の見積もりでは、どの呼び方でも「プラスチックの衣装ケース」として扱われます。数を伝えるときは、引き出しの段数とおおよその大きさも一緒に伝えると話が早いです。
引越しで衣装ケースは中身を入れたまま運べるのが基本
服やタオルなど軽くて割れない物だけなら、衣装ケースは中身を入れたまま運んでもらえるのが基本です。
引越し会社にとっても、衣装ケースはそのまま積める四角い荷物です。中身を段ボールに移さなくてよいので、荷造りと荷解きの手間がかなり減ります。
ただし、扱いは引越し会社ごとに違います。重すぎるとき、中身が飛び出しやすい形のとき、ケースが割れているときは、当日に中身を出すように言われることもあります。
引越しで衣装ケースを中身ごと運ぶと段ボールが減る
衣装ケース1個分の服を段ボールに移すと、たいてい段ボール1箱から2箱になります。衣装ケースが10個あれば、段ボールが10箱以上いらなくなる計算です。
新居でも衣装ケースをそのまま押し入れに戻せるので、荷解きの日に服を探して段ボールを開け続けることもありません。
衣装ケースに入れたままでいい物と引越し前に出す物

入れたままでいいのは服、下着、タオル、帽子など軽くて割れない物で、本、食器、液体、電化製品、貴重品は必ず出します。
迷いやすい物を表にしました。
| 中身 | 衣装ケースに入れたまま | 理由 |
|---|---|---|
| 服、下着、靴下 | OK | 軽くて割れない |
| タオル、シーツ | OK | 軽くて割れない |
| 帽子、マフラー | OK | 型くずれしにくい |
| 本、雑誌、書類の束 | 出す | 重くて底が割れやすい |
| 食器、ガラス、CD | 出す | 運ぶ途中で割れる |
| 化粧品、洗剤、香水 | 出す | こぼれて服や他の荷物が汚れる |
| ドライヤーなどの電化製品 | 出す | 揺れで壊れることがある |
| 現金、印鑑、通帳、アクセサリー | 出す | 自分で持って運ぶ物 |
とくに気をつけたいのが本です。衣装ケースに本を詰めると、1人では持ち上げられない重さになることがあります。プラスチックの底が割れる原因にもなるので、本は小さめの段ボールに分けて入れましょう。
引越しでは透明の衣装ケースの中身を隠す
透明やクリアの衣装ケースは、外から中の服が見えます。下着や高い服が入っているなら、内側に紙や布を1枚かぶせておくと人目を気にせず運べます。
引越しで衣装ケースを運ぶ前の準備は4つ
衣装ケースを中身ごと運ぶ前にやることは、重い物を出す、中身を8割にそろえる、キャスターを外す、テープで固定するの4つです。
手順2 中身は容量の8割くらいにして、すき間にはタオルを入れて中で動かないようにします。
手順3 キャスターが付いている衣装ケースは、キャスターを外して袋にまとめておきます。
手順4 引き出しやフタが開かないように、養生テープで固定します。
重さの目安は、1人で両手で持ち上げて、そのまま数歩歩ける重さです。持ち上げたときにケースの底がたわむなら、中身を減らしましょう。
衣装ケースの引き出しは縦と横の2方向に養生テープを貼る
テープは、引き出しの前面から本体の上まで縦に1本、さらに本体の側面をぐるっと1周させて貼ります。縦だけだと、持ち上げたときに引き出しが前にすべり出ることがあります。
ガムテープやクラフトテープは粘着が強く、はがしたときにケースの表面にのりが残りやすいです。貼ってはがすことを考えると、養生テープを使うのがおすすめです。
衣装ケースのキャスターは外さないと引越しのトラックで転がる
キャスター付きの衣装ケースをそのままトラックに積むと、走っているあいだに動いてほかの荷物に当たります。外したキャスターはなくさないように、ネジと一緒に小さな袋に入れて、ケースの上面にテープで貼っておくと新居ですぐ付け直せます。
衣装ケースの種類で変わる引越しの運び方

プラスチックの引き出し1段なら中身ごと運べることが多く、数段つながったタイプや紙製、布製は中身を出すか減らすほうが安全です。
プラスチックの引き出しタイプは引越しで中身ごと運びやすい
1段ずつの引き出しタイプは、いちばん中身ごと運びやすい衣装ケースです。3段や5段がつながったチェスト型は、全部の段に服を入れると重くなるので、引越し会社に中身を出すように言われることがあります。見積もりのときに段数まで伝えておきましょう。
フタ付きの衣装ケースは引越し前にフタを2か所止める
上からフタをかぶせるタイプは、持ち上げたときにフタが外れやすいです。フタと本体の境目を養生テープで2か所以上止めておきます。
紙製と布製の衣装ケースは引越しの前に中身を減らす
紙製は衝撃と湿気に弱く、布製は形がくずれやすいです。服をぎゅうぎゅうに詰めたまま運ぶとつぶれることがあるので、中身を減らすか、段ボールに入れ替えるほうが安心です。
桐などの木製の衣装ケースは引越しで重さに気をつける
着物を入れる桐の衣装ケースは、中身を入れたまま運んでもらえることが多いです。ただし本体が重いので、中の物を減らすように言われる場合もあります。木製は傷がつきやすいので、毛布などで包んでもらえるかも見積もりのときに聞いておきましょう。
新居の押し入れとクローゼットの奥行きを測ってから衣装ケースを運ぶ
衣装ケースを運ぶ前に、新居の押し入れやクローゼットの奥行きを測り、持っている衣装ケースが入るか確かめておくのがおすすめです。
衣装ケースには、押し入れ用とクローゼット用で奥行きが違うものがあります。押し入れ用は奥行き70cm台、クローゼット用は奥行き50cm台のものが多いです。
今の家が押し入れで、新居がクローゼットだけという場合、押し入れ用の衣装ケースは奥行きが長すぎて扉が閉まらないことがあります。運んでから入らないと分かると、新居で置き場所に困ります。
衣装ケースの奥行きは新居の内見のときに測る
新居の内見や鍵を受け取った日に、押し入れとクローゼットの奥行き、幅、高さをメジャーで測っておきましょう。扉の厚みや中のパイプの位置で、実際に使える奥行きは数cm短くなります。
入らない衣装ケースが分かったら、引越し前に処分するか、新居では部屋に出して使うかを決めておきます。処分する場合、プラスチックの衣装ケースは自治体によって粗大ごみかプラスチックごみかの扱いが違うので、お住まいの自治体の案内を確認してください。
引越しの日までに衣装ケースでやっておくことの一覧
見積もりで数と中身を伝え、新居の奥行きを測り、前日までに中身の整理とテープの固定を終わらせておけば、衣装ケースは引越しでそのまま運べます。
- 見積もりのときに、衣装ケースの数、段数、中身が服だけであることを伝える
- 新居の押し入れとクローゼットの奥行きを測る
- 入らない衣装ケースは処分するか、使う場所を決めておく
- 本、食器、液体、電化製品、貴重品を衣装ケースから出す
- 中身を8割にして、すき間にタオルを詰める
- キャスターを外し、引き出しとフタを養生テープで固定する
衣装ケースを中身ごと運べると、荷造りの時間も段ボールの数も減ります。引越しの日が決まったら、まずは家にある衣装ケースの数を数えるところから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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