外構の打ち合わせで「アプローチに枕木を入れましょうか」と言われて、どんなものか分からずに困っていませんか。
枕木とは、もともと線路の下に敷かれている角材のことです。家の庭や玄関まわりでは、その角材や、似た形に作った材料を敷いたり立てたりして使います。
家で使う枕木の種類と違い、置ける場所、敷き方、長く使うために気をつけることを順に紹介します。
枕木とは線路のレールを支える角材 家の庭でも使われる
枕木とは、鉄道のレールの下に横向きに並べて、レールを支えている角材のことです。
レールの幅を一定に保ち、列車の重さを下の砂利に分けて伝える役目があります。
昔は木で作られていましたが、今の線路ではコンクリートの枕木が多く使われています。
在来線で使われてきた木の枕木は、厚さ14cm、幅20cm、長さ210cmほどの大きさです。
新幹線用はもう少し大きく、長さが260cmあります。
家の外構やガーデニングでいう枕木とは、この線路用の角材を指すこともあれば、同じような形に作った庭用の材料を指すこともあります。
家の枕木はアプローチと花壇と目隠しの3か所でよく使われる
家まわりで枕木を使う場所は、大きく分けて次の3つです。
- 玄関までのアプローチや庭の小道に、横向きに並べて敷く
- 花壇や家庭菜園のふちに置いて、土が流れ出ないようにする
- 縦に立てて並べ、目隠しのフェンスや門柱、表札を付ける柱にする
家の庭でいちばん多いのは、玄関アプローチに枕木を数本並べて敷く使い方です。
コンクリートだけのアプローチより、木の色が入ることで、ナチュラルな雰囲気に見えます。
洋風の家だけでなく、砂利や石と合わせると和風の庭にもなじみます。
枕木を並べるときは、あいだに少しすき間を空けておくと、雨水がそこから土にしみこみます。
アプローチの幅は1mから1.5mほどが歩きやすく、枕木1本の長さとほぼ同じなので、横向きに並べるとちょうど収まります。
家で使う枕木とは中古と新品とコンクリートと樹脂の4種類
庭に使う枕木は、材料で分けると4種類あります。
見た目を本物の木にしたいなら木の枕木、手入れを少なくしたいならコンクリートか樹脂の枕木が向いています。
| 種類 | 見た目 | 腐りやすさ | 重さ |
|---|---|---|---|
| 中古の枕木 | 使い込んだ木の色やキズが残る | 防腐剤が入っているが少しずつ傷む | 重い |
| 新品の木の枕木 | きれいな木の肌 | 防腐処理しだいで差が出る | 重い |
| コンクリートの枕木 | 木目を型で付けている | 腐らない | いちばん重い |
| 樹脂の枕木 | 木目調で色を選べる | 腐らない | 軽い |
中古の枕木とは線路で使われていた本物の角材
中古の枕木とは、線路から外された木の枕木を庭用に売っているものです。
長いあいだ外で使われてきたので、色が落ち着いていて、キズやボルトの穴が残っています。
この使い込んだ見た目が好きで、わざわざ中古の枕木を選ぶ人も多いです。
新品の木の枕木とは庭用に作られた角材
新品の木の枕木とは、線路ではなく、最初から庭やエクステリア用に作られた角材です。
ヒノキやマツなどの木に防腐剤をしみこませてあり、形やサイズがそろっています。
中古のようなにおいやキズが無いので、家のすぐそばに置くならこちらのほうが扱いやすいです。
コンクリートや樹脂の枕木とは木目をまねた材料
コンクリートの枕木とは、木の形と木目をまねて作ったもので、擬木と呼ばれることもあります。
腐らず、シロアリも寄ってこないので、長く置いておいても形が変わりません。
樹脂の枕木はプラスチックで作られていて、木の枕木よりずっと軽く、1人でも運べます。
中古の枕木を家に使うなら防腐剤とにおいに気をつける
中古の枕木を家のまわりに使うときは、防腐剤のにおいと、肌や土にふれる場所かどうかを先に考えておきましょう。
線路で使う木の枕木には、腐らないように防腐剤がしみこませてあります。
古い枕木にはクレオソート油という防腐剤が使われていて、黒っぽい色と独特の油のにおいがあります。
クレオソート油は体への影響が心配されたため、今は改良したクレオソート油や、別の種類の防腐剤に切り替わっています。
ただ、中古の枕木がいつ、どの防腐剤で処理されたものかは、見た目では分かりません。
夏の日差しが当たると、防腐剤のにおいが強くなることもあります。
窓のすぐ下や、洗濯物を干す場所の近くに置くのは避けて、少し離れた場所に置きましょう。
さわるときや切るときは、軍手とマスクを着けて作業してください。
天然木の枕木は地面にじかに置くと腐ってシロアリが寄ってくる
木の枕木を長く使うには、土にじかに置かず、水がたまらないようにすることがいちばん大事です。
防腐剤が入っていても、木は水を吸ったり乾いたりをくり返すうちに少しずつ傷みます。
とくに、水はけの悪い土の上にそのまま置くと、下の面から腐り、シロアリが寄ってくることもあります。
家のすぐ近くに木の枕木を置くと、シロアリが家の土台に移ることを心配する人もいます。
木の枕木を家まわりに使うときは、次のことを守ると長持ちしやすくなります。
- 枕木の下に砂や砂利を敷いて、土にじかにふれさせない
- 雨水が流れていく向きに、少しだけ傾けて置く
- 家の基礎から少し離して置き、くっつけない
- 落ち葉やごみがすき間にたまったら取り除く
それでも心配な場合は、最初からコンクリートか樹脂の枕木を選ぶと、腐ることやシロアリのことを考えずに済みます。
家の庭に枕木を敷くやり方は砂で高さをそろえるだけ
アプローチに枕木を数本敷くくらいなら、家の人だけでもできます。枕木は重い材料ですが、やり方は難しくありません。
枕木を敷くときは、土を掘って砂を入れ、その上に枕木をのせて高さをそろえるのが基本のやり方です。
- 枕木を仮に並べて、置く位置とすき間の幅を決める
- 枕木を置く場所の土を、枕木の厚みより少し深く掘る
- 掘ったところに砂を入れて、平らにならす
- 砂の上に枕木をのせ、上から踏んで落ち着かせる
- となりの枕木と高さがそろっているかを確かめる
- すき間に砂を半分くらいの高さまで入れる
- その上から砂利を入れ、枕木のまわりにも敷きつめる
木の枕木は1本で数十kgの重さがあるので、運ぶときは2人で持つようにしてください。
高さがそろっていないと、つまずく原因になります。
雨の日に歩いてみて、水たまりができる場所があれば、砂を足して直しておきましょう。
家の枕木選びは置く場所と手入れの手間で決める
枕木とは線路の角材のことで、家の庭では敷いたり立てたりして使う材料です。
家のどこに置くかと、どれくらい手入れができるかで、選ぶ枕木の種類は決まります。
- 使い込んだ木の雰囲気を出したい、家から少し離れた場所に置く … 中古の枕木
- 本物の木がいいが、においやキズは避けたい … 新品の木の枕木
- 手入れをせずに長く使いたい、家のすぐそばに置く … コンクリートの枕木
- 重いものは運べない、ベランダや小さな花壇に使う … 樹脂の枕木
迷ったときは、まず玄関アプローチに2本か3本だけ敷いてみるのがおすすめです。
数本なら作業も1日で終わり、家の外観に合うかどうかもすぐに分かります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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