スツールとは背もたれのない1人用の椅子、選び方は高さで決まる

stool-toha スツール
本コンテンツは当サイトが調査した基準に基づき記事にしています。販売サイトやメーカーより手数料を頂いており記事はPRが含まれます。

玄関に腰掛けがほしくて家具サイトを見ていたら、椅子ではなく「スツール」と書かれた商品ばかりで、何が違うのか分からない。スツールとは、背もたれとひじ掛けがない1人用の腰掛けで、椅子との違いは背もたれの有無と、座る時間の長さです。選ぶときに迷うのは高さで、合わせるテーブルやカウンターの天板から25〜30cm下に座面が来る物を選べば失敗しません。家具店のルームアート松井とa.flat、家具蔵、家具レンタルのCLASの案内をもとに、椅子・ベンチ・オットマンとの違い、種類、高さの決め方、座面と耐荷重の見方を書きました。

スツールは背もたれとひじ掛けがない1人用の腰掛け

東谷 HOW-009NA 木製スツール

まず言葉の意味からです。スツールとは、座面と脚だけでできていて、背もたれもひじ掛けもない1人用の腰掛けのことです。座面が丸い物が多いので「丸椅子」と呼ばれることもあり、日本の「床几(しょうぎ)」に近い家具です。

できることは3つあります。背もたれがないぶん場所を取らず、テーブルの下やベッドの脇に押し込んで片づけられます。前後の向きがないので、どの方向からでも座れます。座る以外に、足を乗せる台、荷物を置く台、鉢植えやランプを飾る台としても使えます。

この3つのうち、椅子にはできないのが「どの向きからでも座れる」と「台として使う」です。キッチンで作業の合間に腰掛け、来客のときは食卓に1脚足し、使わないときはソファの脇でサイドテーブルにする、といった使い回しがスツールならできます。

スツールは、椅子と違って単体で売られている物がほとんどです。椅子はダイニングテーブルや机とセットで売られることが多く、座り心地を第一に作られます。スツールは短い時間座る前提なので、座り心地よりも見た目と安定性を優先して作られています。家具蔵のコラムがこの違いをまとめています。

椅子との違いは背もたれ、座る時間は30分が線引き

椅子とスツールの違いは、見た目では背もたれの有無、使い方では座る時間の長さです。食事や仕事で1時間以上座る場所には背もたれのある椅子、玄関で靴を履く、料理の合間に座る、来客に1脚足すといった30分までの場面にはスツールが向きます。背もたれがないと体を預ける場所がなく、長く座ると背中と腰に力が入り続けるからです。

ベンチとオットマンとの違いも、ここで分けておきます。ベンチは2人以上が横に並んで座る長い腰掛けで、背もたれがある物もない物もあります。オットマンはソファの前に置いて足を乗せる専用の台で、座面がやわらかく、脚が短い物が多いです。

項目 スツール 椅子 ベンチ・オットマン
背もたれ ない ある ベンチはどちらも。オットマンはない
座る人数 1人 1人 ベンチは2人以上。オットマンは1人
向く時間 30分まで 1時間以上 ベンチは食事、オットマンは足置き
座る以外の使い方 足置き、荷物置き、飾り台 ほぼ座るだけ オットマンは腰掛けにもなる
売られ方 単体 テーブルとセットが多い ベンチはセットも単体も

オットマンとスツールは、実際にはほぼ同じ使い方ができます。足を乗せるのが主ならオットマン、腰掛けるのが主ならスツールと考えて、置く場所で決めれば十分です。デスクの椅子をスツールで済ませたい人もいますが、1時間以上座る作業なら背もたれのある椅子にしてください。

種類は高さで3つ、機能で3つに分かれる

武田コーポレーション 折りたたみ 収納スツール

スツールの種類は、高さと機能の2つの軸で見ると整理できます。高さではロースツール、普通の高さのスツール、ハイスツールの3つ、機能では収納付き、折りたたみ、スタッキングの3つに分かれます。売り場の名前は「キッチンスツール」「フットスツール」「バースツール」など多いですが、この6つのどれかに当てはまります。

種類 座面の高さ 向く場面
ロースツール(ミニスツール) 25〜35cm 玄関の靴履き、子ども、ソファの足置き、荷物置き
普通のスツール(キッチンスツール) 40〜45cm 食卓の予備、キッチンの作業の合間、デスクの脇
ハイスツール(バースツール) 60〜71cm キッチンカウンター、ハイテーブル。足置き付き
収納付きスツール 30〜45cm 座面の下にひざ掛けやおもちゃを入れる
折りたたみスツール 30〜45cm 来客用に平らにしまう、車に積む
スタッキングスツール 40〜45cm 重ねてしまう。来客が多い家で複数持つ

フットスツールは、座面が布や革でやわらかく作られたロースツールで、オットマンの代わりになります。キッチンスツールは、コンロの前で立ったり座ったりしやすいように、普通の高さで座面が丸い物を指すことが多いです。高さを調節できる型もあり、42〜62cmのように範囲で書かれているので、食卓とカウンターの両方で使いたい人に向きます。

収納付きは、リビングの小物を隠したい家で役に立ちます。折りたたみは、来客用に2〜3脚を押し入れにしまっておく使い方に向き、スタッキングは、出しっぱなしで重ねておける家に向きます。どれか1つで迷ったら、置きっぱなしにするなら収納付き、しまうなら折りたたみです。

玄関は40cm、食卓は42〜45cm、カウンターは60〜65cm

スツール選びで一番つまずくのが高さです。合わせるテーブルやカウンターの天板から25〜30cm下に座面が来る高さを選び、玄関の靴履きなら40cm前後、食卓なら42〜45cm、キッチンカウンターなら60〜65cmが目安です。この天板と座面の差を「差尺(さじゃく)」と呼び、a.flatは250〜300mmを基準にしています。

食卓の天板は70cm前後が多いので、70から25〜30を引いた40〜45cmが座面の高さになります。キッチンカウンターは85〜100cmなので、60〜65cm、天板が高ければ70cm前後のハイスツールです。ルームアート松井の案内では、子ども用は未就学児で25〜30cm、小学生以降で30〜35cmとしています。

テーブルに合わせずに玄関や廊下に置くだけなら、立ち座りがしやすい40cm前後で、足の裏が床にしっかり着く高さを選びます。座ったときにひざの角度が90度に近くなる高さが、立ち上がるときに力が要りません。

1. スツールを置く場所を1か所決める(玄関、食卓、カウンター、ソファの脇)
2. 合わせるテーブルやカウンターがあれば、床から天板までをメジャーで測る
3. 天板の高さから25〜30cmを引いた数字を、座面の高さの目安にする
4. 合わせる物がなければ、座る人のひざの高さ(床からひざ裏まで)を測り、その数字に近い高さを選ぶ
5. 商品ページの「座面高」か「高さ」を見て、目安の数字と5cm以上ずれていない物を選ぶ

座面は30cm角以上、踏み台にするなら耐荷重100kg

山崎実業 tower 踏み台 H30

高さが決まったら、座面と脚と重さを見ます。座面は30cm角か直径30cm以上、脚は4本、耐荷重は大人が座るなら80kg以上、踏み台にも使うなら100kg以上の物を選びます。1人用スツールの座面は30〜50cm幅が多く、30cmは短い時間の腰掛け向き、35cm以上あると来客に出しても窮屈になりません。

座面の形は、丸は圧迫感が少なくどの向きからも座りやすく、四角は置いたときに安定して見えます。素材は、木は硬いが乾拭きだけで手入れが済み、布はやわらかいが汚れが染みやすく、合成皮革は拭けて座り心地はその中間です。屋外に置くなら、雨にぬれても傷まないポリエチレンの物にします。

重さは使い方で決めます。持ち運んで使うなら2kg前後の軽い物、置きっぱなしで安定させたいなら4kg以上の物が向きます。脚の先にフェルトやゴムが付いているかも見ておくと、床に傷が付かず、引きずったときの音も出ません。

普通のスツールに立って高い所の物を取るのは避けてください。踏み台として作られていない物は脚がぐらつき、座面が滑って転びます。踏み台にも使いたいなら、耐荷重100kg以上で、座面に滑り止めが付いた踏み台型を選びます。折りたたみ型は、開いたときにロックが掛かる物を選び、掛からない物は子どもには使わせないでください。
座面の高さと差尺、座面の幅の数字は、ルームアート松井、a.flat、CLAS、家具蔵の案内を2026年9月に確認したものです。耐荷重は商品ごとに違うので、買う前に商品ページの表示で確かめてください。

使う場所を1つ決めて、天板の高さを測ってから選ぶ

スツールとは、背もたれとひじ掛けのない1人用の腰掛けで、30分までの短い時間座る場面と、台として使う場面に向く家具です。椅子との違いは背もたれと座る時間、選び方は天板から25〜30cm下の座面の高さ、30cm角以上の座面、80kg以上の耐荷重、この3つで決まります。

まず、家のどこで一番使うかを1か所に絞ってください。玄関なら40cm前後のロースツールか普通の高さ、食卓の予備なら42〜45cmのスタッキング型、カウンターなら60〜65cmのハイスツールです。合わせるテーブルがあるなら、メジャーで天板の高さを測るところから始めます。

1時間以上座る場所には、スツールではなく背もたれのある椅子を選んでください。それ以外の場所なら、スツール1脚で腰掛けと台の両方を済ませられます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)
タイトルとURLをコピーしました